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お口の二大疾患は虫歯と歯周病です。この二つの病気で歯の約94%が失われています。
これらの病気は口腔内に存在する虫歯菌や歯周病菌、唾液の性質や量、かみ合わせ、生活習慣など色々な要因が重なって発症します。
虫歯や歯周病のリスクを知り、そのリスクを取り除くことで疾患を未然に防ぐことが可能になります。現在行われている予防方法は科学的根拠に基づいており、適切な処置を行うことによりお口の二大疾患を予防し、健康なお口の状態を維持することができます。
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| 歯を失う原因 |
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予防とは、健全歯の健康維持や治療終了後の再発防止のために、私たち専門家が歯科医院で定期的に皆さんのお口のケアを行っていくことです。できるだけ時間や費用の面でご負担を軽くし、虫歯や歯周病からお口を守り、一生健康な自分の歯で過ごしていただくのが予防の最大の目的です。
治療と異なり健康者対象ですので、当院は診療所を予防ゾーンと治療ゾーンに分けました。予防ゾーンでは治療を全く行わず、歯科衛生士が担当制で予防業務に従事しております。 |
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| レントゲン: |
1年に1度を目安に歯槽骨の状態や虫歯をレントゲンにてチェックします。 |
歯の健康手帳:
(A6版、44頁) |
初診時から検査データを随時記載致します。ご来院を重ねる毎に、お口の健康状態を把握することができます。ご来院毎にお持ち頂く様にしております。
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| 定期検査の予約: |
お口の状態に応じて定期検査の期間を調整しますが、一般的には3〜6ヶ月に1回の割合で行います。一回に必要な時間は、約60分です。 |
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PMTCとはプロフェッショナル(P)メカニカル(M)トゥース(T)クリーニング(C)の略で、一言で言えば専門家による歯の清掃のことを言います。一本ずつ歯を超微粒のフッ素配合の研摩材とゴムで磨き、歯肉縁上ならびに歯肉縁下1〜3mmのバイオフィルムと言う細菌膜をすべて歯面から除去します。
(※バイオフィルム=歯垢が、虫歯、歯周病の大きな原因です。) |
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毎日しっかりブラッシングしていても、不得意な部位にプラークは蓄積されていきます。
プラークを染め出すことによって、患者さんにお口の状態を見ていただけ、磨き残し易い部位を確認してもらうことができると共に、術者側も歯の表面に付着している成熟したプラークであるバイオフィルムを見落とすことなく除去することができます。 |
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まず、歯石や古い頑固なプラーク等を除去します。もちろん歯ブラシ、歯間ブラシ、デンタルフロスなどを使用したお口の中の清掃も同時に行います。 |
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| フッ化物入りの非常に細かい粒子の研磨ペーストを歯面に塗布し、柔らかいラバーカップやブラシを低速で回転させて、主に歯と歯肉の境目を研磨しバイオフィルムを除去します。また、デントテープ等を使用し、歯と歯の間や歯肉縁下までの研磨も行います。 |
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以上がPMTCの主な手順ですが、患者さん一人ひとりのお口の状態に合わせた器具や材料の選択がポイントになります。たとえば必要に応じたブラッシング指導、さまざまな衛生グッズの説明、知覚過敏や根面むし歯、初期むし歯などを予防するためのフッ化物塗布も行います。
メインテナンスに来院される患者さんの個性や生活習慣に合わせたPMTCで、お口の中を爽やかに、清潔にします。 |
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虫歯は、歯の表面についた歯垢(プラーク)に、虫歯をつくるミュータンス菌が棲みつき、糖分を栄養にして酸を出します。この酸は歯の表面の硬いエナメル質を溶かし、歯質を崩壊します。これが虫歯の始まりです。その後、ラクトバチラス菌が歯を溶かしさらに崩壊は進みます。
なお、虫歯は細菌以外下記の要因も関係します。 |
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| 細 菌 |
ミュータンス菌、ラクトバチルス菌 |
| 飲 食 |
回数、摂取方法、嗜好物など |
| プラーク蓄積量 |
ブラッシング方法、回数など |
| 唾 液 |
量、緩衝能 |
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この内一つでもリスクが高ければ虫歯に罹患しやすくなります。虫歯リスク検査をお受けになり自分自身のリスク要因を知り、それに対応した予防法を行われることをお勧め致します。
なお、簡単に虫歯リスクを知る方法として、むし歯の経験(DNF)指数があります。これは、現在の虫歯、虫歯で治療済みや抜歯した歯の数の総和です。あなたの年齢で平均の日本人のDNF指数は厚生省のホームページに掲載されていますので参考にされればよいでしょう。ただし、日本人は他の先進諸国に比べて処置歯が多いのであなたの年齢の1/2位のDNF指数を一応の目標値として下さい。 |
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| 当院では虫歯の原因を調べ、その検査結果をもとに虫歯予防のプログラムを組み立て、ご指導すると共にあなたの「お口の健康手帳」に検査結果と予防法を記載します。 |
| ミュータンス菌 |
ラクトバチラス菌 |
| 虫歯のきっかけを作る菌 |
虫歯を進行させる菌 |
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| 検査項目 |
| ミュータンス菌 |
| ラクトバチルス菌 |
| 飲食回数 |
| プラーク蓄積量 |
| フッ素の使用状況 |
| むし歯の経験(DNF) |
| 唾液の量、緩衝能 |
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唾液の量が多ければ多い程、自浄作用があり虫歯リスクは少なくなります。
お口の中は食事によって急激に酸性化し、歯の表面から歯の成分のカルシウムやリンが唾液中に溶け出し、一時的に虫歯になりやすい状態になります。しかし、30〜40分経過すると、唾液の力によって酸が中和され、唾液中のカルシウムやリンが歯の表面にもどります。これを唾液の緩衝能と言います。唾液の緩衝能の悪い人は、酸が中和され難く、虫歯になり易い状態が長く続きます。
また、飲食回数が多い人は緩衝能が正常でもお口の中が酸性になっている時間が長くなり虫歯が発生し易くなります。 |
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| 飲食40分以上経過 |
| 中性(虫歯になり難い) |
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| 飲食後30-40分 |
| 酸性(虫歯になり易い) |
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| 正常な人の唾液の緩衝能と飲食の関係 |
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歯周病の直接の原因は歯周病菌ですが、局所的要因(食片圧入、外傷性咬合など)、全身的要因(糖尿病、骨粗鬆症、ストレスなど)、体質(遺伝、免疫)、歯や歯槽の解剖学的形態(歯や歯根の形態、歯肉や歯槽骨の形態や厚さなど)、生活習慣(偏食、喫煙など)、悪習慣(口呼吸、歯ぎしりなど)、唾液の量で歯周病のリスクは変わります。
歯周病の予防はこれらのリスクの度合いを検査、視診、問診で調べ、来院の度に、これらの検査の再評価と予防処置を行います。なお、これらのデータは「お口の健康手帳」に記載しお渡し致します。
予防は原因を除去することですので、ご来院度に歯冠、根面、歯周ポケットに付着したバイオフィルムをスケーリング(歯石除去)やPMTCなどで除去します。通常はインスルメントや超音波で機械的に行いますが、当院は低侵襲のため、または機械的アプローチでは困難な部分にはEr−Yagレーザーを用いる場合があります。 |
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代表的な歯周病菌(4菌)の遺伝子検査を唾液で調べることができます(PCR法)。リスクが高い場合は、予防で来院される期間を短くしてよりきめ細かいチェックが必要となります。リスク低減法として3DSによる除菌療法も有効です。患者さまが既に歯周病に罹患されておられる場合は、抗生物質の投与が必要な場合もあります。
また、補綴などの治療計画をたてる時の参考資料にもなります。 |
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| 歯周病を誘発する局所的要因が存在する場合は、予防前に治療が必要となります。歯列不整で外傷性咬合(歯に有害な咬合圧が掛かること)ある場合は、予防前に咬合調整か予防矯正などを行う必要があります。 |
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特定の歯に有害な咬合圧が掛かると歯周病を引き起こし易くなる。
矯正に関しては当院の矯正専門ドクター植木のホームページを参照下さい。 |
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| 問診で全身的要因が認められた場合は、専門医との連携が必要となります。糖尿病はコントロールされておれば歯周病のリスクファクターにはなりません。なお、糖尿病と歯周病は相関関係にあり、歯周病改善で糖尿病も改善されることが確認されています。 |
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歯周病の多い家族は免疫力が弱く、家系的に歯周病になり易いと考えられますので、予防で来院される期間を短くしてよりきめ細かいチェックをされた方が良いと思われます。
歯周病における遺伝子研究は余り進んでおりませんが、SNP(Single
nucleotide Polymorphism)が関係しているとのことです。今後、これらの遺伝子研究が進むことが期待されます。 |
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例えば、歯槽骨や歯肉は薄ければ血行が悪く歯周病に罹患し易くなります。この様な場合治療後の回復も悪く注意が必要です。
当院では、歯周病になりやすい形態の場合は、事前にご注意し、予防で来院される期間を短くしてよりきめ細かいチェックを行っています。 |
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偏食などがある場合はできるだけバランスの良い食事を摂られる様にして下さい。
喫煙は歯周組織などの抹消の毛細血管を収縮させ血行不良を起こし、免疫機能や治癒力を弱めますので、非喫煙者に比べ重度の歯周病に罹患する確率が5〜7倍になります。
煙草にはタール、ニコチン、一酸化炭素、砒素など200種類以上は有害物質が含まれています。中でもタールは発癌性物質で動脈硬化を促進させる作用があり、1日1箱の煙草を吸われる方は、年間で約10万円支払って、コップ1杯のタールを飲む勘定になります。
死亡率の高い口腔、喉頭、気管支、肺など煙が直接あたる部分の癌リスクは増大します。また、煙草臭は口臭と同様、相手に不快感を与えています。
煙草は習慣性とニコチン依存症に分けられます。ニコチン依存症と思い込んでおられる方が非常に多い様ですが、実際は習慣性が多い様です。習慣性の場合は、行動代替療法で比較的簡単に禁煙できます。朝起きて無性に煙草を吸いたいと言う衝動に駆られない方は習慣性ですので、禁煙にチャレンジして下さい。
当院では正しい煙草に関する知識を与える禁煙誘導を行っております。それだけで、禁煙に成功された方もおられますが、禁煙に何回も失敗されている方は、呼吸器科の禁煙外来を受診されることをお勧め致します。
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喫煙者の歯(タールで黒ずみ、歯肉は角化している) |
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| 歯のクリーニング(細菌のコントロール)、噛み合わせのコントロール、治療品質の3つの要因をすべてクリアーして初めて予防が成立します。 |
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当院の歯科衛生士は、あなたが予防に来院毎にスケーリングやPMTCなどだけでなく、歯科の衛生士診断を行い必要な情報を患者さんに伝えます。もし、あなたが気付かないリスクがあれば、それを見付け適切なアドバイスを行うリスクファインダーとオーラルヘルスアドバイザーと言う役割も兼ねております。
また、お口の健康や審美に関するご相談も承っておりますので、お気軽にご相談下さい。 |
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フッ素は自然界にも存在し、わかめ、海苔、魚介類、小魚、お茶などに多く含まれる歯を丈夫にする栄養素です。ご家庭における虫歯予防としてHome Gelとバトラー、コンクール、フッ素歯磨やゲルをお勧め致します。
ブラッシングの後にゲルを擦り込み、余分な唾液を吐き出し長くフッ素が口の中に溜まる様に嗽は少なくとも10分程度しない様にして下さい。当院では、Home Gelをお勧めしていますが、1000PPM程度のフッ素であれば製品は特にこだわる必要はなく、味の好みだけになります。 |
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フッ素の効果
1. 歯の表面の脱灰を抑制する
2. 歯の表面の再石灰化を促進する
3. 耐酸性の高いエナメル質(フルオロアパタイト)を形成する
4. 虫歯菌の酸の産出を抑えるなどです。
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| キシリトールガムの効果 |
| ☆ |
緩衝能上げれる |
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唾液の緩衝能(酸性に傾いた口の中を中性に戻す力) |
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続けて使用していると、むし歯の原因菌であるミュータンス菌を減らすことができます。 |
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歯垢の量が少なくなるだけでなく、歯磨きで取れやすくなります。 |
| ☆ |
唾液量増える |
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| キシリトールガムの使い方 |
| ■ |
毎食後(あるいは午前中、午後、就寝前など1日3回)に1粒あるいは2粒かんでください。 |
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かみ始めの唾液が最も効果があるので、すぐに飲み込まずに歯の表面を潤すようにしてください。 |
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5分以上かむようにしてください。 |
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| ご使用上の注意 |
| ■ |
一度にたくさん食べ過ぎると、 お腹がゆるくなることがあります。 |
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キシリトールガムの使用を中止すると元に戻ります。 |
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お菓子屋さんのキシリトールガムの中には、キシリトール以外虫歯の原因であるショ糖の入っているものがありますので購入時注意をして下さい。 |
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