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充填物が外れて受診した歯科医院で、虫歯を発見され再治療した経験は誰にでもあると思います。
何故、治療済みの歯が再び虫歯になるのでしょうか。その理由は充填物を合着しているセメントにあります。
歯の硬組織の断面はエナメル質と象牙質の2層構造になっています。エナメル質と象牙質は成分も構造も全く違います。象牙質は神経まで達する細管と呼ばれる直径2〜4ミクロン小さな管が無数にあり、その中に水分が溜まっています。接着後もじわじわと水分が遡上し接着を劣化させます。
エナメル質、象牙質、充填物(メタルやセラミックなど)と表面構造が全く異なるものをそのまま装着しても、充填物は歯と化学的に結合しません。更に充填物と歯の間にあるセメントが唾液で流出すると、セメントスペース分の間隙ができ、歯は露出した状態になります。その間隙に虫歯菌が侵入し虫歯を作ってしまいます。
成人の虫歯はこの様にして起こることが多く、これを二次カリエスと呼びます。象牙質はエナメル質に比べ虫歯の進行が速いので、二次カリエスで歯は歯髄近くまで進行していることがよくあります。
セメントが溶けて充填物が外れ、先に溶けた部分が虫歯になる-----この繰り返しで歯を失うリスクが増大します。
この悪循環を防止するには、化学的に充填物を接着させるしかありません。エナメル質、象牙質、充填物それぞれに適切な表面処理を行い、適切なセメントで装着すれば、充填物を化学的に接着させることができますので、この悪循環を断ち切ることができます。但し、小さな充填物でも、接着だけで20分程度の時間が必要となります。 |
充填物が外れた下に虫歯発見。この様なケースは珍しくない。 |
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外れた充填物を仮着。
もし、外れなければ下の虫歯は分からない。。 |
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歯はエナメル質と象牙質の2層構造で、充填物との間にセメントが入るスペース(セメントスペース、30〜100μ)が存在する |
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